「倉庫を建てたいけれど、できるだけ初期費用を抑えたい……」
在庫が増えて保管場所が足りない。借りている倉庫の賃料が負担になっている。そんな理由から、自社倉庫の新築・増築を検討している方も多いのではないでしょうか。
そこで気になるのが、「倉庫の建設に使える補助金はないのか?」ということです。
実は、200㎡以下の小規模な倉庫でも、建設目的や事業内容によっては補助金を活用できる可能性があります。また、補助金が使えない場合でも、融資を利用して建設資金を準備する方法があります。
本記事では、倉庫の新築・増築で検討したい補助金・融資制度から、申請時の注意点、建設費を抑える方法まで、分かりやすく解説します!
当社では、資金調達のご相談から倉庫の建設までをサポートし、さまざまな事業者様の倉庫づくりに携わってきました。今回は、そうした現場での経験も交えながら、分かりやすく解説します!
倉庫の新築・増築に補助金は使える?


結論からいうと、200㎡以下の小規模な倉庫でも、条件を満たせば新築・増築に補助金を活用できます。
ただし、倉庫を建てるだけで補助金がもらえるわけではありません。
倉庫建設に活用できる補助金は、主に新事業への進出や生産性向上などを支援する制度です。そのため、重要なのは倉庫の大きさよりも、「何のために倉庫を建てるのか」という点です。
まずは、補助金の対象になる倉庫と、対象になりにくい倉庫の違いから解説します。
ただ倉庫を建てるだけでは、補助金の対象にならない?
例えば、在庫が増えたため、現在の倉庫の隣にもう一棟建てたいと考えている場合。
単に保管スペースを増やすだけでは、補助金の目的に合わず、対象にならないことがあります。
一方で、新しい事業を始めるために倉庫が必要になる場合や、保管・出荷作業の効率化を目的とする場合などは、補助金を検討できる可能性があります。
重要なのは、倉庫を建てることで事業がどのように変わるのかという点です。
| 倉庫を建てる目的 | 補助金の考え方 |
|---|---|
| 在庫が増えたので保管スペースを広げたい | 対象になりにくい |
| 新事業を始めるために倉庫を建てたい | 対象になる制度を検討できる |
| 荷物の仕分け・運搬を自動化したい | 設備導入への補助金を検討できる |
※補助対象になるかどうかは、各制度の要件や申請内容によって異なります。
建物費・土地代・造成費はどこまで対象?
倉庫を建てる際に注意したいのが、建物の建設費以外にも、さまざまな費用がかかるということです。
例えば、土地の購入費や地盤改良、駐車場の舗装、トラックが出入りするための外構工事などです。
補助金によって対象経費は異なりますが、一般的には次のように考えられます。
| 費用 | 補助対象になる可能性 |
|---|---|
| 倉庫の建設費 | 建物費が認められる制度なら可能性あり |
| 棚・荷役設備など | 設備投資を支援する制度なら可能性あり |
| 土地の購入費 | 多くの制度で対象外 |
| 造成・地盤改良・外構費 | 制度や工事内容によって異なる |
例えば、2026年の「新事業進出・ものづくり商業サービス補助金」では、新事業進出枠の対象経費に建物費が含まれています。
ただし、すべての工事費が認められるわけではありません。
公募要項にも「土地や建物の不動産購入費用は補助対象外」と明記してあります。
そのため、「倉庫の建設費が補助対象になる=建設にかかる費用すべてが対象になる」ではないことを覚えておきましょう。
特に200㎡以下の小規模倉庫では、建物本体だけでなく、土地の整備や搬入スペースの確保にも費用がかかります。
ガレージエクステリアなら、資金面からしっかりサポート!
200㎡以下の倉庫建設で検討したい補助金制度
倉庫の建設に活用できる補助金は、建物の新築を支援するものから、設備導入や事業拡大を支援するものまでさまざまです。
ただし、200㎡以下の小規模倉庫では、すべての制度が利用できるわけではありません。
特に、単なる保管場所の増設なのか、新しい事業のための倉庫なのかによって、検討すべき補助金は変わります。
ここでは、中小企業や個人事業主が小規模倉庫を建設する際に、確認しておきたい主な制度を紹介します。
新事業進出・ものづくり商業サービス補助金

倉庫の建設費そのものに補助金を活用したい場合、確認しておきたいのが「新事業進出・ものづくり商業サービス補助金」です。
2026年度から始まった制度で、中小企業が新しい事業や市場に進出するための投資などを支援しています。
特に「新事業進出枠」では、一定の条件を満たす建物の建設費も補助対象に含まれています。
例えば、これまで店舗販売を中心に行っていた企業が、新たな事業を始めるために専用の保管倉庫を建設するケースなどでは、検討の余地があります。
ただし、単に在庫が増えたため倉庫を増築するだけでは、新事業進出の要件を満たさない可能性があります。
また、200㎡以下の倉庫でも面積だけで対象外にはなりませんが、新事業進出枠には補助金額の下限が750万円といった条件があります。そのため、小規模な建設計画では投資金額が条件に合わない場合もあります。
「倉庫を建てたい」ではなく、「新しい事業を始めるために、その倉庫が必要」という計画なのかが重要です。
新事業進出枠の補助金概要 ※2026年募集要項の場合
対象となる事業
既存事業とは異なる新市場・高付加価値事業への進出を支援
補助率
補助上限額
| 従業員数 | 基本上限額 | 賃上げ特例適用時 |
|---|---|---|
| 1〜20人 | 2,500万円 | 3,000万円 |
| 21〜50人 | 4,000万円 | 5,000万円 |
| 51〜100人 | 5,500万円 | 7,000万円 |
| 101人以上 | 7,000万円 | 9,000万円 |
補助下限額:750万円
補助対象経費
※補助金額750万円以上の申請が必要です。 補助対象経費の総額が750万円以上という意味ではありません。
※賃上げ特例適用時の上限額は、所定の要件を満たす事業者に適用されます。
※地域別最低賃金引上げ特例の適用を受ける場合、補助率は2/3となります。
※申請時に計上した経費が、すべて補助対象として認められるわけではありません。
※機械装置・システム構築費、または建物費のいずれかを必ず補助対象経費に含める必要があります。
※経費区分ごとに補助上限が設けられています。詳細は最新の公募要領をご確認ください。
物流の省力化・自動化を支援する補助金

倉庫の建物だけでなく、荷物の保管・運搬・仕分けなどを効率化する設備にも補助金を活用できる可能性があります。
代表的なのが「中小企業省力化投資補助金」です。
この制度には、登録された対象製品から選んで導入する「カタログ注文型」と、現場に合わせた設備導入などを支援する「一般型」があります。
2つの類型の違い
| 制度 | 特徴 |
|---|---|
| カタログ注文型 |
あらかじめ補助対象として登録された製品の中から選んで導入する方式。 導入したい設備が対象製品に登録されている場合に検討できます。 |
| 一般型 |
自社の作業内容や課題に合わせて、設備やシステムを組み合わせて導入する方式。 整備作業の効率化など、現場に合わせた省力化投資を検討できます。 |
例えば、小規模倉庫でも、次のような課題が考えられます。
- 重い荷物を運ぶ作業に時間がかかる
- 商品の仕分けやピッキングに人手が必要
- 在庫の出し入れに手間がかかっている
こうした課題を解消するための搬送設備や仕分けシステムなどは、制度の条件を満たせば補助対象になる可能性があります。
ただし、倉庫に棚や設備を設置すれば、何でも補助対象になるわけではありません。 対象製品の登録状況や、設備導入による省力化の効果などが重要になります。
また、この制度は基本的に設備導入を支援するものであり、倉庫の建物本体の新築費を補助する制度とは区別して考える必要があります。
自治体の企業立地補助金・設備投資支援制度
国の補助金に加えて、倉庫を建てる地域の自治体が実施している支援制度も確認しておきましょう。
自治体によっては、事業所の新設・増設や設備投資などに対して、補助金を設けている場合があります。
ただし、「企業立地補助金」という名前でも、小規模な倉庫が対象になるとは限りません。
例えば、岐阜市の企業立地促進助成金制度では、一定の地域に設置する倉庫業の施設も対象業種に含まれていますが、中小企業の建設・購入には投下固定資産額4,000万円以上などの条件があります。
また、岐阜県の2026年度「ぎふ企業成長投資補助金」では、物流業などの中小企業による機械・設備の導入を支援しています。ただし、一般的な倉庫の新築費を対象とする制度ではありません。
このように、同じ倉庫に関係する補助金でも、建物の建設費を支援するものと、設備導入を支援するものでは内容が異なります。
特に200㎡以下の倉庫を検討している場合は、対象業種・最低投資額・従業員数・対象経費を確認することが大切です。
倉庫の建設予定地が決まっている方は、市区町村の商工担当課などに、小規模倉庫の新築・増築で利用できる制度がないか相談してみるとよいでしょう。
ガレージエクステリアなら、資金面からしっかりサポート!
倉庫の建設費を融資でまかなうには?
倉庫の新築・増築を検討していても、補助金の対象にならないケースは少なくありません。
そんなときに検討したいのが、「日本政策金融公庫や銀行・信用金庫からの融資」です。
補助金とは異なり返済が必要ですが、建設費や設備購入費など、まとまった資金を準備する方法として活用できます。
特に200㎡以下の小規模倉庫では、補助金の採択を前提にするよりも、自己資金と融資を組み合わせて、無理なく返済できる計画を立てることが重要です。
日本政策金融公庫・銀行・信用金庫の設備資金融資
倉庫を建設する際には、事業用の建物や設備に必要な資金を借りる「設備資金融資」を検討できます。
代表的な相談先は、日本政策金融公庫と、銀行・信用金庫です。
| 相談先 | 特徴 |
|---|---|
| 日本政策金融公庫 | 中小企業や小規模事業者向けの融資制度があり、事業用倉庫の建設資金も相談できる |
| 銀行・信用金庫 | 既存の取引関係や事業実績を踏まえた融資を相談できる。信用保証協会の保証を利用する方法もある |
例えば、製造業の会社が材料や製品を保管するための倉庫を新築する場合や、小売業の会社が在庫保管用の倉庫を増築する場合などです。
ただし、倉庫を建てるという理由だけで融資が受けられるわけではありません。 建設の必要性や事業の収益状況、返済計画などを踏まえて審査されます。
また、利用できる融資制度や条件は、創業予定者なのか、すでに事業を営んでいるのかによっても異なります。
日本政策金融公庫には、既存事業者も検討できる「一般貸付」があり、設備資金の融資限度額は4,800万円です。ただし、実際の借入可能額は審査によって異なります。
銀行・信用金庫では、信用保証協会の保証を利用した設備資金融資も選択肢になります。
倉庫建設の融資審査では何を見られる?
融資の審査では、会社の売上や利益だけでなく、「なぜ今、倉庫が必要なのか」「建設によってどのような効果があるのか」も重要になります。
例えば、次のような説明ができると、倉庫建設の必要性が伝わりやすくなります。
- 在庫が増えている: 現在の保管スペースでは足りず、外部倉庫を借りている。
- 保管コストを減らしたい: 毎月の賃料や倉庫間の運搬費を削減したい。
- 業務を効率化したい: 商品や資材を一か所に集約し、入出庫の手間を減らしたい。
特に、自社倉庫を建てる場合は、建設費に見合う効果があるのかを数字で整理しておくことが大切です。
例えば、現在の倉庫賃料が月20万円なら、年間240万円の支出になります。自社倉庫を建設することで、この費用をどれだけ削減できるのか。一方で、借入金の返済や固定資産税、維持管理費はいくら増えるのか。
こうした比較を行うことで、倉庫建設が事業にとって合理的な投資なのかを判断しやすくなります。
また、融資の相談時には、建設会社が作成した見積書や建物の計画図なども、必要な資金を説明するための資料になります。
金融機関や信用保証協会では、設備投資の目的・効果や返済能力などを確認します。
自己資金と借入額はどう考える?建設費以外の支出にも注意
「倉庫を建てるには、自己資金をどれくらい用意すればいいのでしょうか?」
結論からいうと、倉庫建設に必要な自己資金の額は、一律に決まっているわけではありません。
土地をすでに所有しているか、これから購入するかによっても、必要な資金は大きく変わります。
また、見落としやすいのが建物本体以外にかかる費用です。
例えば、200㎡以下の倉庫でも、敷地の造成や地盤改良、駐車場の舗装、トラックの搬入スペースの整備などが必要になる場合があります。
そのため、資金計画では次の3つを分けて考えることが重要です。
| 項目 | 確認したい費用 |
|---|---|
| 建物にかかる費用 | 倉庫本体・基礎・電気工事など |
| 土地・外構にかかる費用 | 土地購入・造成・舗装・排水工事など |
| 建設後にかかる費用 | 借入金の返済・固定資産税・保険・維持管理費など |
例えば、建物本体の見積もりが1,000万円だったとしても、造成や外構に別途費用がかかれば、実際に準備する金額はそれ以上になります。
また、借入額を増やせば自己資金の負担は軽くなりますが、その分、毎月の返済額も大きくなります。
大切なのは「いくら借りられるか」ではなく、「倉庫を建てた後も、無理なく事業を続けられるか」という視点です。
まずは建設会社に概算見積もりを依頼し、建物以外の費用も含めた総額を把握したうえで、金融機関に相談することをおすすめします。
ガレージエクステリアなら、資金面からしっかりサポート!
補助金・融資を活用して倉庫を建てる際の注意点
倉庫の建設に補助金や融資を活用する場合、資金調達の方法だけでなく、建設を進める順番や予算の立て方にも注意が必要です。
特に、200㎡以下の小規模倉庫では、補助金の対象にならないケースも考えられます。
そのため、補助金の活用を検討しつつ、建設費そのものを抑える方法も考えておくことが大切です。
補助金は原則後払い!発注・着工のタイミングに注意
補助金を利用する際に、まず知っておきたいのが「補助金は原則として後払い」ということです。
多くの補助金では、採択後に交付決定を受け、工事や設備導入を実施した後、実績報告や検査を経て補助金が支払われます。
つまり、補助金を受け取る前に、建設費などを自己資金や融資で準備する必要があります。
また、交付決定前に工事を発注・着工すると、補助対象外になる場合があることにも注意しましょう。
例えば、補助金の申請中に建設会社と工事契約を結んでしまい、後から対象外と判断される可能性もあります。
補助金の利用を検討している場合は、土地探しや見積もりの段階から、申請時期と建設スケジュールを確認しておくことが大切です。
建物以外にかかる造成・外構費も忘れずに
倉庫の建設費を考える際、見落としがちなのが「建物本体以外にかかる費用」です。
例えば、次のような工事が必要になる場合があります。
- 造成・地盤改良: 土地を平らにしたり、建物を支える地盤を整えたりする工事
- 舗装・外構: トラックやフォークリフトが通る場所の舗装、フェンスの設置など
- 給排水・電気工事: 倉庫の用途に応じた設備の設置
特に注意したいのが、倉庫の中だけでなく、荷物をどう出し入れするかという点です。
例えば、建物の広さは十分でも、トラックを停めるスペースが足りなければ、荷物の搬入・搬出に支障が出るかもしれません。
また、土地の状態によっては、想定以上の造成費や地盤改良費が必要になることもあります。
土地によっては建てられなかったり、大きな改修費用が必要になってしまう場合がありますので、土地を契約する前に専門家に相談することをおすすめします。
初期投資を抑えるなら「規格化×鉄骨」という選択肢
補助金や融資を活用することも大切ですが、そもそも倉庫の建設費を抑えることも、初期投資の負担を軽くする方法の一つです。
一般的な自由設計では、建物の構造や寸法などを一から計画するため、設計や施工に費用がかかる場合があります。
そこでガレージエクステリアが提案しているのが、「規格化された鉄骨建築を活用した倉庫づくり」です。
建物の基本となる部分を規格化することで、設計や材料、施工の無駄を抑えながら、シャッターの大きさや出入口の位置など、使い方に合わせた計画ができます。
必要なところには自由度を残し、規格化できるところは規格化する。
ガレージエクステリアでは、200㎡以下の倉庫を中心に、土地探しの段階からご相談を承っています。
「倉庫を建てたいけれど、予算がどれくらい必要か分からない」「土地がまだ決まっていない」という方も、まずはお気軽にご相談ください。
ガレージエクステリアなら、資金面からしっかりサポート!
資金の相談もできる倉庫建設ならガレージエクステリア


「倉庫を建てたいけれど、予算がどれくらい必要なのか分からない」 「補助金や融資を利用できるのか、建設前に相談したい」
そんな方は、ぜひガレージエクステリアにご相談ください。
ガレージエクステリアでは、200㎡以下の小規模な鉄骨倉庫を中心に、新築・増築のご相談を承っています。
建物の基本構造を規格化することで、必要な機能を確保しながら、無駄なコストを抑えた倉庫づくりをご提案します。
また、建物の設計・施工だけでなく、土地探しや建設費の見積もり、補助金・融資に関するご相談にも対応しています。
まだ土地が決まっていない方や、具体的な建設計画がない方でも問題ありません。
「この予算で、どのくらいの倉庫が建てられるのか?」
そんな初期段階から、一緒に考えていきます。まずはお気軽にお問い合わせください。
ガレージエクステリアなら、資金面からしっかりサポート!

